「親」とはどういう人のこと?という問いに対して、色々な「親」が浮かんだ。最近の言葉で特に記憶に残っているのが2021年の「親ガチャ」だ。
確かに子どもは親を選べないが、この言葉は何とも切ないなぁ〜と、今でも様々な思いが交錯する。
このままだと私はしんみりしてしまいそうなので、今回は、初めて「里親」とならせてくれた猫のことを書いてみようと思う。
その猫は1歳と1日目にうちにやって来た。
先住猫を看取った後、「もう動物は飼わないよ」と言っていた夫がある日、「大至急、里親を探しているそうだ」と、オレンジ色の目をした子猫の写真を持って帰って来た。
同僚のお身内が引き取り手を探していると言う。
既に迎えることを約束してきていて、あとはいつ迎えるかを算段するだけだった。急なことに驚いたが、今振り返るとそれだけ緊急だったのだ。その夜から数えて4日後、子猫は我が家にやってきた。
同僚のお身内と聞いていたので、てっきり子猫は、遠くてもせいぜい近県から来るくらいに思っていたいたら、な、何と!その方は、まだ夜が明けぬ時間に片道約500キロ離れたところまで迎えに行き、その日のうちに我が家まで連れてきてくれたのである。
「夜分遅くにすみません。こんな急なお願いを聞いてくださっただけで感謝です。明日仕事がありますので失礼します!」と、にこやかに疲れも見せず風のように去って行った。そのフットワークの良さと、ネットワークの広さ、何より愛の深さに脱帽と尊敬、そして感謝しかなかった。
こうして子猫はうちの仔になった。名前は「そらまめ」。
何故「そらまめ」か?というと、以前から娘が「もしも今度ネコが来たら、名前は”えだまめ”」と決めていたからである(謎…)。 しかし「そら」と呼ばれていたらしいとわかり、仔猫が混乱しないように「そら」に「まめ」を付け「そらまめ」になった。
このそらまめのお陰で、晴れて娘は「名付け親」、私は「里親」にならせてもらったのである。
そらまめにとっての「親ガチャ」は厳しいものだったかもしれない。しかし善意の人々が繋いだ手と手のお陰で今ここにいる。そらまめ、あなたは強運の持ち主かもしれない。
これからは、そらまめにとって「当たり里親ガチャ」になれたらいいなと思っているよ。
これからも健やかに楽しく過ごしていこう…。
こう書いていたら,「相手して〜 (=^・^=) 」と足下でスリスリ身体を捻じってきた。
(まりさん)
◆ステータス:プラクティショナー
「止まり木ファシリテーター」
◆プロフィール:
「働く」をキーワードに、産業・医療・福祉・教育の分野でカウンセラー(臨床心理士/公認心理師)として働いてきました。「働くことは生きることに繋がる」をモットーに、個人、集団、組織を支援させて頂いています。「半径2メートルの安心」をいかに提供できるか。これからも自分の在り方を模索してきたいと思っています。
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【ピョエ坊(ソジテツ広報)より】
ある問いに対する自分のことばをリレー形式で書いてもらうリレ哲。次回のバトン走者は、まりさん。どんな「自分自身のことば」を紡いでくださるか、楽しみです。
ソジテツは、ふつう・当たり前や、一般論、世間的な正しさではなく、ひとりひとりの中にある様々な「自分の考え・体験・価値観」を表現することを、大事にしています。こたえはきっと百人百様だと思いますが、それが素敵なことなんです。
これをご覧のみなさんも、良ければ「自分の考え・体験・価値観」で考えてみてくださいね。
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